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2020年02月10日
宇部市からの子どもスポーツ夢教室の運営業務の委託を受け、市内10カ所の小学校を巡回し、子どもスポーツ夢教室を実施しました。
本夢教室は、子どもたちがトップアスリートによる体験談などの講話、技術指導等を直接受ける機会を設けることにより、子どもたちの運動・スポーツへの関心を高め、普段あまりスポーツをする機会のない子も含め、主体的にスポーツに親しむ習慣を身に付けること。
また、夢や目標を持つことの素晴らしさや、それに向かって努力すること、仲間と協力することの大切さなど、子どもたちが自ら未来を切り開こうとする力を育むことを目的として実施しました。
今年度、初回の夢教室は10月28日に二俣瀬小学校と厚東小学校で開催しました。
内容は車いすバスケットボールで、講師に元プロ車いすバスケットボール選手でパラリンピアンの岩野博氏を招聘し実施しました。
講演では、夢や目標を達成する過程に直面しても諦めず、どうやったらできるかを工夫してみること。その工夫を楽しみながら将来の可能性を広げていくことなどを伝えて頂きました。
実技では、バスケットボール競技用車いす(通称:バスケ車)について紹介し、バスケ車の操作方法の説明及び体験を受けた後、実際にバスケ車にのってバスケットボール体験を試合形式で行いました。試合では山口県車いすバスケットボール連盟から現役選手を招聘し、岩野さんと現役選手を交えながら車いすバスケットボールを楽しみました。
※本教室は2020年2月28日に万倉小学校にて開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、中止となりました。
続いて、11月14日に新川小学校と原小学校でバレーボールの夢教室を開催しました。
講師は宇部市出身でバレーボール女子元日本代表の宝来麻紀子氏を招聘し実施しました。
実技では、はじめにボールを使った運動遊びで楽しくバレーボールと触れ合いました。運動遊びの後は、パス・レシーブ・スパイクなどのバレーボールの基礎動作を教わりました。講師の模範指導と共に、分かりやすい説明で体の使い方を教わり、生徒達が自然とバレーボールの基本動作を習得し、上達していく様子が伺えました。
実技の後は、講師への質問タイムを設け、競技を始めたきっかけや背が伸びる秘訣などの質問が上がりました。講師からは、様々な球技ではポジションごとに役割があり、身長や体格も違うこと。身長などを理由に無理と諦めず、興味を持ったらまず始めて見ることが大切。この教室がきっかけとなり、スポーツを始めたり、親しんだりするきっかけにして欲しいと生徒達に呼びかけられました。
続いて、12月4日と1月28日に川上小学校と琴芝小学校でデフサッカーの夢教室を開催しました。
講師は※デフサッカーの現役選手で日本代表のゴールキーパーを務める松元卓巳選手を招聘し実施しました。
※デフサッカーとは、聴覚障がい者のサッカー
講演では、デフサッカーとの出会いやデフリンピックについて、また聴覚障がい者とのコミュニケーションの取り方や手話も交えながら、児童と対話するような形でお話しされ、夢ができたら人と比べず、強い気持ちをもって頑張ること、そして夢を持つ人を応援し、自分も応援される人になって欲しいと呼びかけられました。
実技では、耳栓を使って聞こえにくい状態でジェスチャーゲームやサッカー体験を行いました。最後は日本代表の現役ゴールキーパーとPK戦もあり、子どもたちも果敢に松元選手に挑戦していました。
続いて、12月10日に恩田小学校でサッカーの夢教室を行いました。
講師にレノファ山口FCの現役選手2名(三幸選手・起選手)を招聘し実施しました。
講話では、選手の自己紹介からプロサッカー選手になるまでに努力してきたことや夢をかなえるために大切なことについてお話して頂きました。両選手ともプロサッカー選手になった今でも努力を継続している話に、生徒たちは真剣に聞き入っていました。
実技では、レノファ山口FCスクールコーチの指導で、集合ゲームなどの運動遊びを行い、三幸選手も起選手も大声で盛り上げ、選手と触れ合った生徒からは歓声が上がり、選手とともに体を楽しく動かしました。最後は男子と女子に分かれて、クラス対抗でサッカーを試合形式で行い、三幸選手と起選手がそれぞれのクラスに混じりながらプレーし、現役選手のプレーを間近に見て、大いに盛り上がりました。
続いて、12月16日と1月20日に西岐波小学校と西宇部小学校でフットサルの夢教室を行いました。
講師に宇部市出身でフットサル元日本代表の村上哲哉氏を招聘し実施しました。
また、2020年5月に開幕する国内最高峰の日本女子フットボールリーグに参入するミネルバ宇部の選手3名も夢教室にサポート役として参加しました。
前半は実技からスタートし、サッカーとフットサルの違いをボールの特徴やコートの広さなどを交えて説明し、パスやドリブルの基本練習などを行った後は、村上さんやミネルバの選手と生徒たちで試合し、村上さんのテクニックや現役選手のスピードを体感し、児童はみな懸命にボールを追いかけ、果敢に足を伸ばし講師や選手に挑んでいました。
後半の講話では、夢をテーマに村上さんの経験をもとにお話しいただき、努力の積み重ねが自分を強くし、壁にぶつかっても勇気を持ち進んでいく大切さなどを伝えていただきました。
今年度の夢教室の最後は2月10日に吉部小学校でバドミントンの夢教室を行いました。
講師にバドミントン女子シングルス元日本代表の森かおり氏を招聘し実施しました。
実技では、ジョギングやストレッチで体をほぐした後、ラケットの握り方や正確にシャトルを打つためのポイントを教わりました。児童は最初は苦戦しましたが、徐々にシャトルの打点やラケットの向きなどが意識できるようになり、最後に行ったラリーでは目標の回数を設定し、みんなで協力してラリーの目標をクリアしました。
最後に児童一人ひとりと森さんが対話をするような形で、質問に合わせて回答しながら、バドミントン競技との出会いやエピソードなどを聴くことができました。また、森さんからは夢や目標ができたら無心でがんばってみること。積み重ねていく過程で困難は必ずあるが、努力し続けることが大切ということを体験談を交えながらお話しされました。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、3月17日に市内中学校2校で開催を予定していました谷本歩美氏によるオリンピアン交流イベント「夢教室特別版」は中止となりました。
これからも宇部市スポーツコミッションでは、各競技で活躍したトップアスリートを小学校に招聘し、講話や実技体験等を通じて、夢や目標を持つことの素晴らしさや、それに向かって努力すること、仲間と協力することの大切さなどを伝え、スポーツが好きな子どもたちが増えていくような夢教室を実施していきます。
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